堺で皆から愛されている人気のコロッケがあります。
精肉店「やまたけ」の揚げたてコロッケは、かなり有名で遠方からでも買いにこられます。
最近は、SNSで評判がすぐに拡散され、コロッケ好きなマニアが他府県からも来るそうです。
「やまたけ」は近くにあり、いつでも買えると思っているので、それほど交通費を使って買い求めるような有難みがありません。
しかし、いつ食べてもやはり美味しいのです!
東京にいる娘は、帰阪すると必ず「やまたけ」のコロッケを食べたがります。
実家で暮らしている頃は、年に数回食べた程度で、そんなにコロッケ漬けにした覚えはないのに、懐かしい味なんでしょう。
帰阪できない場合は、生コロッケを冷凍にして宅急便で送ってあげています。
やまたけのコロッケは旅に出るのです!
「泳げたいやきくん」という歌がヒットしましたが、「泳げコロッケくん」ですね。
目次
精肉店やまたけ・津久野店
JR阪和線津久野駅近くにある精肉店やまたけでは、お店の端に揚げ物販売のコーナーがあり、注文を聞いてから揚げてくれます。
最近の消費増税で、コロッケ1個税込み70円になっています。かつては1個税込み40円の時代がありましたので割安感が薄れてきている気がします。(2023年には1個90円になっています)
2023年現在の価格↑
毎日コロッケを揚げてたら、食べるの嫌になりませんか?
そんなことないですよ~
でも、匂いがわからなくなりますね。
甘くて美味しいのですが、お砂糖とか入っているのでしょうかね?
さあ、出来た生地で運ばれてくるから内容はわからないです。
生でも買えるんですね。
家で揚げても油の温度が違うからね~
自宅で再現できたらと思って聞いてみたのですが、揚げて販売しているおばさんたちには、作り方がわからないようでした。
アクセス
JR阪和線津久野駅下車 目の前に見える信号の下にお店があります。徒歩すぐです。
- 堺市西区津久野町1丁3
- 営業時間 朝 9:30 ~ 夕方 19:30
- 定休日: 毎週水曜日第一火・水曜日
コロッケや他のメニュー
旧価格から値上がりしています。
- コロッケ 70円→90円
- カレーコロッケ 70円→90円
- 串イモ 100円→130円
- たまご 100円→130円
- ハムカツ 100円→140円
- たまねぎ 100円→130円
- 豚ヘレカツ 150円→180円
- ウインナーエッグ 150円→180円
- 牛串 150円→190円
- ミンチカツ 200円→240円
- とんかつ 380円→450円
- 牛カツ 550円→600円
人気ナンバーワンは、何といっても「コロッケ」です。
ミンチカツも人気です。
やまたけのコロッケの特徴
中身
じゃがいも以外に何も見えず、玉ねぎやミンチ肉が入っている様子がないのに美味しい。
一般的なミンチ入りのコロッケはお肉の色でグレーぽい薄茶色していますが、やまたけのコロッケは、じゃがいもの白だけなんです。
小ぶりで柔らかいので3個は食べれます。
大きさ
生のコロッケを買ってサイズを測ってみました。
すべて均等に、縦8㎝横6㎝ 重さは、きっちりすべて58gです。
これは、機械でオートメーション化されていると推測できます。
1個70円は、小さい割に高いかも知れませんが、味で勝負できています。
味
甘味があり、香りが強烈なくらい、コロッケの美味しい匂いがします。
買って自動車で帰ると、車の中にコロッケの匂いが充満してしばらく残ります。
この匂いが肉屋さんの揚げたてコロッケでなければ出せない匂いだと思います。
スーパーのお惣菜コーナーのコロッケで、こんなに匂いのするコロッケは見たことがありません。
( 画像の奥側:コロッケ 画像の手前:ミンチカツ )
コロッケの次に人気なのは、ミンチカツですが、私的にはコロッケのみが、他店に勝てる味だと思います。
再現に挑戦してみた
普段の自家製コロッケは、玉ねぎやミンチを入れた一般的な作り方です。
それでは、やまたけのコロッケにはなりません。
課題は甘味と匂いです。
じゃがいもの種類
コロッケには、断然「男爵いも」が向いています。
崩れやすく、水分を飛ばすとホクホクに茹であがります。
ポテトマッシャーで潰している間にも水蒸気が逃げて、程よいホクホク感になります。
中身と味付け
砂糖を入れるのに少し抵抗があり、コンデンスミルクを入れてみました。
ひょっとして、この粘り感がコロッケをしっとりさせているのかもしれない・・・と。
玉ねぎの姿は微塵もないので、入れません。
お肉は、たぶんエキスだけだと思ったのですが、ボイルしたすじ肉を粉砕して入れたらどうかやってみました。
やまたけのコロッケには、肉が入っている気配が一切ないので、相当細かくペースト状になるまで粉砕しました。
ペースト状のすじ肉とつぶしたじゃがいもを混ぜてバットに広げます。
大きさがバラバラにならないよう、ある程度区切っておきます。
すぐには柔らかくて扱いにくいので、冷蔵庫で1時間くらい寝かせました。
もうこの時点で、色がやまたけのコロッケと全く違っていて白くないのです。
しかも、小麦粉→卵→パン粉の順に衣を付けると卵の黄色が透けて見えるのです。
パン粉はもちろんこだわりの細目を丁寧に付けました。
高温で揚げました!
それなりに美味しく出来上がりましたが、やまたけのコロッケとは全然違っています。
なんといっても、揚げたてなのに、あのたまらない匂いがしないのです!!
生地は冷蔵庫で冷やした後でも、柔らかくて形が変形しやすかったのです。
おそらく、やまたけのコロッケは牛脂などが練りこめられていて、冷蔵庫で固まり、扱いやすい小判型をキープするのだと思います。
甘味は砂糖かも知れません。
まとめ
肉屋さんのコロッケが美味しいのは、肉屋さんでなければ調達しにくい素材があるのだと思います。
揚げ油にも秘密があるように感じます。
串カツの「だるま」では、揚げ油にラードやヘットを混ぜていると聞いたことがあります。
香りやサクッと感がアップするのでしょう。
やまたけのコロッケは、じゃがいものみのコロッケなのに、感動的な美味しさです。
混ぜこむ素材や揚げ油で、一般家庭では真似ができないプロの秘伝があるのでしょう。
コロッケはやまたけに買いに行くことにします。
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