初詣やだんじりで賑わう大鳥大社は、日本武尊を祀っている一ノ宮です。

大鳥大社神社仏閣

私の自宅から歩いて行ける近くの神社、大鳥大社は地元の住民はもちろん、他府県や海外からも参拝に来る大きな神社です。

大鳥大社 大鳥居   大鳥居 大きな狛犬も珍しい

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和泉国の一ノ宮

そもそも「一ノ宮」てなに?

簡単には、昔の地理上の地域内で一番格式の高い神社をさします。
その土地を訪ねるとき、一番先にお参りする神社だったということです。
神社の序列によって、「一ノ宮」「二ノ宮」「三ノ宮」「四ノ宮」と順位がつけられました。

神戸市の三宮や愛知県の一宮市など関連のある地名が全国にたくさんあります。

堺市鳳の大鳥大社は、全国の大鳥神社の総本山となっています。
大鳥神社が全国に20社もあったとは知りませんでした!

全国の大鳥神社一覧

 

大鳥大社 本殿   本殿 「大鳥造り」といわれ出雲大社に次ぐ古い形式

大鳥大社の由来

大鳥大社は、西暦927年に建立され和泉国の一ノ宮となっています。
日本武尊(やまとたけるのみこと)の霊をお祀りしています。

日本武尊は、ヤマト王権への抵抗勢力を征伐して、大和への帰路途中に、命絶えてしまいました。
三重県亀山市にある能褒野王塚古墳(のぼのおうつかこふん)に葬られましたが、その霊が舞い上がり、降り立った所が大鳥大社だといわれています。

ところで「日本武尊」(やまとたけるのみこと)て誰?

第12代景行天皇の第二皇子、つまり天皇家の人間だったということです。
日本武尊は架空の人物ではなく実在の人物だという記述もありますが、実在性が低いという説もあります。伝説の創出に伴ってお墓や神社が造られたとされる学説が存在しています。

しかし、「古事記」(日本最古の歴史書)に登場する人物で、知力を兼ね備えた武勇伝で知られています。

昭和17年から21年にかけて発行された千円札に印刷されているほど著名な人物です。
現在ではその紙幣は、コイン専門店で、35万円の値が付いているものがあるほど希少価値があるようです。

第二次世界大戦に突入する頃、国民の士気を鼓舞するために、武勇「日本武尊」が印刷された紙幣を発行するという国の策略が込められていたようです。

大鳥大社 日本武尊の像      大鳥大社内の日本武尊像

 

日本武尊 系図

                                                                                                     引用元 Wikipedia

 

大社、神社、神宮の違い

「大社」 
全国にある「神社」の総本社や戦前にあった神社の高い格付けの神社。
大社の分社(神社)が全国にあります。
全国の大社一覧
「神社」
江戸時代までは、神社とお寺は別れていませんでしたが、明治時代に神社とお寺を明確に分けるようになりました。「神社」の総本社が「大社」。
「神宮」
明治時代、神社とお寺を分けるようになった際、天皇や皇室の祖先を祭る神社を「神宮」と改めました。 全国の神宮一覧

他にも「東照宮」(徳川家康をお祭りする神社)や、「天満宮」(菅原道真をお祭りする神社)などたくさんの神社が全国にあり、めぐり旅するのも面白いかもしれません。

大鳥大社の境内

 

大鳥大社 境内

      引用元 大鳥大社HPより

筋塀

お城や神社、寺の回りを囲う土塀で、白い水平線が引かれた塀を「筋塀」と言います。

その筋の本数によって格付けされていて、5本線が一番格式が高いとされています。
大鳥大社の筋塀も5本線ですが、平成30年の大きな台風の被害がそこかしこに出ているようです。

 

大鳥大社 筋塀

 

大鳥大社の境内は、千草の森と呼ばれていて、大きなクスノキが随所にそびえています。
まるで森の中のように多くの木々が茂った境内には、夏には子どもたちがセミを取りに来たり、池で魚を釣ったりしています。とても駅から徒歩数分とは思えない自然豊かな境内です。

大鳥大社 くすのき

 

大鳥大社 平清盛

平清盛、重盛親子が熊野詣での途中、都で兵乱が起こったと聞き、急遽都に帰りました。その帰路に、大鳥大社に参拝し、戦勝を祈願したそうです。
その時、「かひこぞよ、かへりはてなば飛びかけり はぐくみたてよ、大鳥の神」という和歌
神馬一頭を献上したそうです。

蚕よ 都に帰り着いたならば 飛べるように
はぐくみ育てたまえ、大鳥の神よ。
詠まれたのは1160年、平治の乱が勃発した時。平治の乱は平清盛、重盛親子が、熊野参詣中の留守を狙って、反信西派の藤原信頼、源義朝らが立ち上がったクーデター事件です。清盛一行は急報を聞いて都に戻る途中、大鳥大社(堺市西区)に参拝し、戦勝を祈願しました。この時、清盛が神馬一頭とともに献じたのがこの和歌です。歌い出しで「蚕」と言っていますが、平氏の紋である蝶の幼虫をさしています。いずれにしても、清盛らしい情緒もなにもない、実利優先の歌ですが、わが町堺、大鳥大社のご霊験はあらたかなようで、この乱は清盛に軍配があがり、ここから平家の栄華が始まるのです。25年後の壇ノ浦まで。   引用元 万葉歳時記一日一葉

大鳥大社 御神馬

 

 

大鳥大社 祈祷所

祈願は、本殿後方の拝殿で行われますが、冬の寒い時期や雨の日は、奥にある第二祈願所でご祈祷をしてもらいます。

新車を購入したら、交通事故を起こさないよう、安全祈願してもらったり、赤ちゃんのお宮参り、七五三参り、厄年の厄除けなど、日ごろから多くの参拝者が訪れます。

年間行事

大鳥大社では、一年を通じて多くの行事がとりおこなわれ、地元の人たちにとって、楽しみの一つでもあります。

初詣

除夜の鐘が聞こえ始める頃には、大勢の参拝者がぞろぞろ集まり、警察官が大忙しで警笛が鳴り響き、殺気づく場面です。こんなに大勢の人が一斉にお祈りしても、ご利益も薄まるのではと思うくらい危険な混雑です。
私は一度だけ、12月31日の夜から出かけたことがありますが、31日には二度と行かないと決めました。1月2日の午後くらいが丁度良い雰囲気で、露天のお店も楽しめます。

神社初詣参拝者ランキング では、全国27位、50万人を記録しています。

節分

祖父が大鳥大社の氏子総代をしていたので、節分の豆まきには、やぐら台の上から自分たちの方へたくさん福豆や餅を投げてくれました。裃(かみしも)を着た祖父は、普段と違った偉い人に見え、子ども心に獲得した福豆の多さが自慢でした。

初詣と同じ大勢の人が福をもらいに集まってきます。
押しつぶされないよう、埃まみれにならによう気をつけましょう。

花摘祭り

平安時代に始まった祭りで、厄除けの祈願が込められているそうです。
稚児や古代の衣装をまとった花摘み娘たちの行列が華やかで大勢の見物人が道端に押し寄せます。自分の子どもが稚児行列に参加していると、付き添いの家族はずっと追いかけて写真や動画を撮ります。

とても和やかで平和なムードに包まれる花摘み祭りです。

菖蒲祭り

大鳥大社の一角に菖蒲園があります。
ハナショウブが群生していて、6月頃の開花期には、本当に見事な雅な光景を呈してくれます。
かつては、菖蒲祭りが盛んにとりおこなわれ、人々の癒しとなっていました。

近年は、天候異常でハナショウブが枯れてしまったり、台風被害などで、菖蒲祭りは行われていませんが、復活してくれることを願います。

だんじり祭り

なんと言っても、初詣と並んで2大イベントは「だんじり祭り」です。
400年前から行われている五穀豊穣を願う秋祭りです。
地域の10台のだんじりが一斉に熊野街道を連合引きをして、鳳の街はだんじり一色になります。
二日目の「宮入り」や最終日のフィナーレには、テンションマックスになり、涙する引き手たちがいます。

毎年、10月第一金・土・日にとり行われます。
金曜日は、地元の小学校も短縮で下校します。地域全体でだんじり祭りを守っています。
小学生、中学生の非行を防ぐために、教職員やPTAの役員たちが見守り隊となります。

ギャラリーの多さ、引き手の多さ、迫力では、岸和田のだんじりに引けを取りません。
毎年、夏休みが終わり9月に入ると、あちらこちらの地域で笛と太鼓の練習の音が聞こえてきます。

若い衆たちは、だんじり当日いきなり走ると肉離れを起こすので、1ヶ月程前から、夜に集まってランニングをしたり、綱を持ってトレーニングをしています。とにかく気合が入っています。
もうすぐ「だんじり」やね。。一年早いねと話題になります。

時に、だんじりが転倒したり、屋根から落ちたりで事故が発生します。
その時は皆のテンションが下がりますが、翌年の秋には、まただんじり一色となります。
熱い熱いだんじりは、保存会も熱心で、益々盛り上がってきています。

鳳のだんじり祭りは、一見に値します。

大鳥大社への行き方

・JR阪和線鳳駅の西出口から階段を下りて50mほど直進。
・突き当たりに100円ローソンを見て、左に進みます。
・徒歩約3分で、信号(大鳥大社前)があり、右側に大きな鳥居が見えます。

まとめ

大鳥大社があまりにも身近で、歴史的な背景を知ろうとしていませんでしたが、とても由緒ある神社だとわかりました。

日本武尊の霊が鳥となって降り立ったというところは、おとぎ話のようですが、平清盛が立ち寄って和歌と神馬を奉納したという実話はたいへん興味深く歴史が面白いと思いました。

大鳥大社は、熊野街道に面していて、熊野詣での人々の通り道となっていました。
平清盛も通った道だと知ると、今後、通るのにも感慨深いものがあります。

一ノ宮巡拝会という会があったり、神社仏閣を巡るコミュニティもたくさんあるようです。
日本各地の神社の歴史を調べるだけでも大きなテーマだと分かりました。

 

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